
KENGIセミナー 群馬#1 AI時代到来の今だからこそーー BIMの実践者から学ぶ、つながる
最終更新日:2026/07/03

株式会社建築技術
KENGI編集部
2026年6月5日(金)イベントレポート
2026年3月にリリースした「KENGI」は、専門雑誌・書籍のECサイトおよびKENGIコラム機能を中心に、建築技術者への情報提供基盤として運営してまいりました。今回新たにイベント機能を追加することで、建築技術に関するセミナー・イベントの告知から参加申込までをプラットフォーム上で一元的に行えるようになりました。
記念すべき第1回となる「KENGIセミナー群馬#1 AI時代到来の今だからこそ——BIMの実践者から学ぶ、つながる」が、2026年6月5日(金)に、株式会社建築技術 代表取締役主宰中島 貴春の地元でもある群馬県の県庁32階「NETSUGEN セミナースペース」で開催されました。
当日は、AIやデジタル技術が急速に進展する今だからこそ一歩踏み込んで考えるべき「BIMの実践」を切り口に、最前線で活躍する3名の登壇者がそれぞれの視点から取り組みや知見を共有しました。
本記事では、地域コミュニティの熱い一歩となった当日のセミナーの模様と、登壇者たちが語ったBIM実践へのアプローチについてレポートします。
【登壇者一覧】
染谷 俊介 氏(デジタルコンストラクション染谷技研 代表)
津久井 敏也 氏(河本工業株式会社 営業本部 営業企画グループ 部長)
宮下 巧大 氏(建築家)

群馬県庁32階「NETSUGEN セミナースペース」
冒頭、株式会社建築技術 代表取締役主宰の中島貴春より、開会の挨拶とともに本セミナーの趣旨が説明されました。

株式会社建築技術 代表取締役主宰の中島貴春による挨拶
第一講演:「元スーパーゼネコンのBIM実践者が語る“本当の効用” ── 大手にはできない、地方だからこその勝ち筋”少数精鋭”BIM活用の戦略と実例」デジタルコンストラクション染谷技研 代表 染谷 俊介氏
第一講演では、大手ゼネコンでも一筋縄ではいかないBIMやAIの導入実態が明かされました。その上で、小規模組織ならではの強みである「意思決定の速さ」を武器に、現場の困りごとを一点突破するような、即効性のある用途に絞った活用戦略が提示されました。
ツールへの依存や全社標準化に時間を費やすのではなく、経営層と現場を繋ぐ社内人材をハブに、明日からAIなどを「大工道具」として使いこなしていくこと。この小さな成功体験の積み重ねこそが、地域企業における独自の勝ち筋であると語られました。
【染谷俊介様プロフィール】
・2007−2025年、大手ゼネコンにて建設DX分野のR&D・実務適用や本社BIM推進部門立ち上げに携わる。専門であるBIM・3D測量技術は業界標準化にも携わる。2025−2026年に総合コンサルファームにて戦略コンサルマネージャー(管理職)を経験。現在は建設DX分野の技術コンサルティング業を独立開業。博士(工学)。一級建築士。

デジタルコンストラクション染谷技研 代表 染谷 俊介氏

染谷氏講演のようす
第二講演:「群馬地場ゼネコンが語る 設計施工における実践BIM」
河本工業株式会社 営業本部 営業企画グループ 部長 津久井 敏也 氏
続く第二講演では、手書きからCAD、そしてBIMへと至る建築とITの進化の歴史が紐解かれました。
近年、3D設計や施工支援への活用が急速に加速する中で、重要なのは単なる技術の導入ではなく、業務プロセスそのものを変革する「プロセスを変えるBIM」の実践であると指摘。さらに今後は、AIや最新の施工管理アプリ等との連携によって設計・施工の効率化が一段と進む見込みであり、デジタルと深く連携した効率的な管理体制の構築こそが、これからの建築の未来像になると見通しを語られました。
【津久井敏也様プロフィール】
・河本工業㈱ 営業本部 営業企画グループ 部長。現場代理人として30年の経験を基に、2020年にBIM推進室を新設。営業段階から施工までを見据えたBIM活用で、現場支援と生産性向上を進め、社内内製化を含めたASI時代に通用する定石づくりに取り組んでいる。

河本工業株式会社 営業本部 営業企画グループ 部長 津久井 敏也 氏

津久井氏講演のようす
第三講演:「AIがBIMを使う時代がすぐそこに」 ── 建築をつくる人間の仕事は、どこへ向かうのか
建築家 宮下 巧大 氏
第三講演では、急速に進化するAIとBIMの融合がもたらす、建築業界の地殻変動のような未来像が提示されました。
近年のAIは、言語や画像を統合する「マルチモーダル化」を経て、PCやBIMソフト自体を自律的に操作する「エージェント化」の段階に達しています。一方、BIMの本質はソフトの名称ではなく、設計から維持管理までの情報を一貫してマネジメントする「思想」にあります。これまでBIMの障壁となっていた「運用の重さ」や「データの更新遅れ」という課題は、今後AIが入力や整合性チェックを代行することで解消されていくといいます。
「AIありきのBIM運用」時代へ突入するいま、技術をパッケージとして丸ごと導入するのではなく、社内で細かく試しながらアジャイルに組織を設計していく姿勢が求められると、具体的な事例をもとにお話しいただきました。
【宮下巧大様プロフィール】
・群馬出身。一級建築士。前橋育英高校を経て東京藝術大学大学院建築専攻修士課程修了。意匠設計事務所・IT企業を経て、現在はスタートアップスタジオ企業にてAI×デザインの事業開発を推進。建築×AIの書籍執筆や企業コンサルを手がけている。

建築家 宮下 巧大 氏

宮下氏講演のようす
本セミナー(KENGIセミナー群馬#1)にご参加いただいた皆様に、改めて御礼申し上げます。
次回「KENGIセミナー東京#2」は、7月10日(金)にKENGI HALL(東京都・五反田)にて開催を予定しております。
今回の講演内容、および今後のデジタルプラットフォームの展開にご期待を寄せる皆様のご参加を心よりお待ちしております。

登壇者および関係者集合写真
【開催概要】
KENGIセミナー東京#2 AI時代到来の今だからこそ——BIMの実践者から学ぶ、つながる
日時 2026/07/10 15:00-19:00
締切 2026/07/09 17:00
会場 〒141-0031 東京都品川区西五反田7-7-7 SGスクエア4階 KENGI HALL(建築技術セミナースペース)
定員 48名
対象者 技術者、施工者等
参加費 5,000円(税込)
CPDポイント 3単位
主催:株式会社建築技術 / 共催:株式会社フォトラクション


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